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2015年の1年間に読了した119冊の記録

メディアマーカーのHTML出力機能で作りました。読了した逆順(新しい順)にずらっと並べてるだけです。あんまり誤字とかチェックしてないです。 ◇  Bluesmantakaのバインダー 期間 : 2015年 読了数 : 119 冊 曠野の花―石光真清の手記 2 (中公文庫) 石光 真清 / 中央公論新社 (1978-11-10) 読了日:2015年12月30日 石光真清3部作の第2巻。100年前の和製冒険小説だよと渡されたとしてもたぶんそのまま信じて読んでしまったと思う。巻頭にある満洲要図をなんども見ながら読み進めるが、そのうちiPadで地名を検索しGoogleマップでその位置関係を調べたり、そのままWikipediaでいろいろ調べたりしているうちに1日のほとんどをこの本に注いでしまった。ウラジオストク、ブラゴヴェヒチェンスク、ハバロフスク、哈爾浜。登場するのスパイ家業の本人に加え馬賊の頭目、ロシアの軍人や商人たち、大陸を放浪するキャラの塊のような日本人たち、特に女たち。 満洲とは日本にとっての「西部」だったのだとふと気づいた。アメリカにおける西部劇の西部だ。世界中から転がり込んできたガンマン、採掘者、盗賊、そして現地人、鉄道野郎たち。まんまじゃないか。そんな状況の中、勤勉で清純だと評価されていた日本人、特にその軍人たちがどうしてこのあと無謀な戦争に墜ちていったのだろう。それはきっとまじめさの裏返しなのかもしれないと思った。大陸人たちのおそるべき不真面目さと、島国で箱庭のような国土を目出る日本人の極端な生真面目さがぶつかったとき、正と負の化学反応が同時に起きたが、不幸なことに負の反応が大きすぎたのだろう。 フリーランチの時代 小川一水 / 早川書房 (2011-07-25) 読了日:2015年12月30日 Kindle半額セールで初めて読む作者のSFに挑戦したが、どの作品もひねりが利いてて楽しめた。 ・フリー ランチの時代 〜ゾンビものといわれればそんな感じの設定。超重たいテーマをわざと軽く描いたところが光る。 ・Live me Me. 〜最近観た映画で言えばトランセンデンスあるいはチャッピー、今年読んだ本で言えばミチオガクの フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する 的なテーマだ