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2017年3月23日(木)、グアナファトから国内線乗り継いでオアハカへ、ひたすら移動日

ホテルの周りを散歩
本日の予定はオアハカへの移動
すっきりと目覚めると朝5時。メスカル寝酒のおかげで時差ボケはすっかり解消できたみたいです。スマホを眺めると日本列島は森友学園籠池元理事長の国会証人喚問でお祭り騒ぎのようですが、ここで深入りするとせっかくの旅情も台無しってことで見なかったことに。Facebookメッセージで「現会長の写真を過去に遡ってまとめて送って欲しい」との仕事依頼が来ましたが、ベッドにくるまったままGoogleフォトの顔認識→共有アルバム→リンクを送信という一連作業を15分程度で完了。相手もまさかメキシコのベッドで仕事してるとは想像しまい、と密かににんまり。目が覚めてしまったので今日も早朝散歩にでかけることにしました。<散歩の動画1><散歩の動画2

月が細くなってきた
昨日あちこち歩いたのでそれなりに土地勘がついてきたようで、もう地図やスマホを見ずになんとなく歩けるようになってました。進学や引越などで見知らぬ町にやってきて最初は右も左も分からなかったけど数日もするとだんだんとここが自分の住む街なんだなあって思えてくる、あの感覚です。あと何年くらい、何カ所くらいこうやって自分の居場所を広げていけるのか分からないけど、でも状況が許せる限り世界中のあちこちに「ここは僕の居場所」というポイントを増やせていけるといいなあと心より思いました。ナリタニストみたい。

良い宿でした
ホテルに戻ると朝食の準備に来ていた女性スタッフに「今日は早く出るので僕の朝食は不要です、空港に行きたいのでタクシー手配頼んでいいですか?」と伝えるとてきぱきやってくれました。そういえば最初の晩に部屋を案内してくれた女性とはあれっきり会ってないし、昨日の朝食のお世話は違う女性だったし部屋代を支払ったのは英語がわからない男性だった。この小さなホテルは家族や親戚で経営しているかそれともご近所みんなで役割分担して回してるんだろうか。

casa de pitaの玄関で待つ
日本で安い宿といえば、中堅ホテルチェーンに所属しそのブランド力で客を集め徹底した自動化と長時間労働のスタッフ+契約スタッフで人件費の低減を図る・・・ってイメージだけど、たぶんここでは違う。できるだけ身内や仲間うちで仕事を分けあい、みんなが少しずつ食べていけるようにしてる感じがするのです。働くということ、雇用するということについてちょっと考えてしまうのでした。日本やアメリカなどのごく一部で当たり前とされている働き方の方がもしかしたら地球人類の中では特殊事例なのかもしれませんね。
さて今日は隣町の空港までタクシーで移動し、そこからInterjetというLCCに乗っていったんメキシコシティのベニートファレス国際空港に戻り、1時間後にオアハカ空港に飛ぶ、という予定にしております。

小さな町を掻き分け走る
部屋でパッキングを終わり、そろそろタクシーが来る頃かなと玄関に降りていくとさっきの女性スタッフが「もうちょっと待ってね、電話で確認するから」と。「クルマが来るところまで僕が行きますよ」といえば「大丈夫ここで待ってて」と。いやいやいやこの道までどう考えてもクルマ入って来れないでしょう、もしかしてベトナムみたいなバイクタクシーなのか・・と期待して待っていると小柄で人の良さそうなオジサンが汗を拭き拭き坂道を上って来るではありませんか。そうか、クルマを停めて運転手が歩いてくるわけか、と納得しました。荷物はないよ、と伝えるとオヤジさんホッとした様子。

テロリスト風味
隣町にある空港まで500ペソとそれなりの金額(宿代1泊分に相当)なのはそこそこ距離がある(34kmほど)からですが、まあ考えてみれば熊本だって市内のビジネスホテルに5000円で泊まって空港までタクシーに乗ればそれくらいするか、ひとり旅はこういう時不利だよなあと車に乗り込む。来たときと同じように岩壁モロ出しのメルヘンチックなトンネル(途中で分岐があったりするのでダンジョンゲーム風)を抜けるとあとは高速までガンガン飛ばして走って行きます。時速何キロくらい出してるのだろう、とメーターを覗き込むと0kmを指したまま針は止まっておりました。ついでにタコメーターも燃料計も。排気ガスがガンガン室内に入ってくるのでマスク姿に返信して防御すると我ながらかなりヤバイ風貌です。<トンネルを抜ける動画
グアナファトから空港へ







旅先ではお馴染みの遅延です

小綺麗な地方空港に到着

想定よりも早くインテルナシオナル・デ・グアナフアト空港に到着。フライトよりも90分以上前についたので余裕だなあと列に並び、カウンターに到達すると「はい、この便はですね、遅延しております。したがいましてメキシコシティからオアハカへの乗り換えも無理となりました。そこで私たちはこの次のオアハカ便にあなたを乗せてあげることにしますが、夕方のフライトになります。よかですか?」と言われまして、そりゃ拒否するという選択肢はありませんからぜひそれでよろしくお願いします、と。というわけで今日はメキシコシティ国際空港で数時間を過ごし、次の目的地オアハカに着いたらもう夜ですよっというひたすら移動日に決定したのでした。

なぜか日本のカップ麺大人気
こじんまりとした空港の待合室では日本から持ってきたカズオイシグロの文庫本を読んだりChromeBookでちょっと仕事したり。メキシコは日本よりも公共無料Wi-Fiのサービスが徹底してる感じです。朝ご飯代わりにスナック菓子とお水を買いましたが、さすがは空港、市内の売店の数倍の価格設定。格安飛行機とはいっても貧乏人はエアーよりバスを選ぶのでしょうし。そういえば今日はオアハカまでの移動時間を短縮する目的で飛行機移動を選択したのでした。でも夜にしか着かないってことが最初か分かっていたならバス移動にしとけば良かったのではないかって今さら・・いやいやいろんな交通機関を体験するのも旅の目的だ醍醐味だってことでこれ以上は考えない(笑)

初めて乗るメキシコ国内線はとても快適でした。スナック菓子と飲み物(ビールやウィスキーも)が無料でサーブされますし。当然のようにコロナビールをドンタコスで流し込む機内ランチに突入。寝るまもなくメキシコシティに舞い降りるインテルジェットであります。国際空港に入るとそこはついこないだ来たばかりの勝手知ったるエリアですが、今日はここで7時間ばかり過ごさないといかんわけです。タクシー借り切って市内観光にでも出ようかとも考えましたが、あんまりせっついて観光するのもどうかなと今日はのんびりを決め込むことに。長居できそうなファミレス「WINGS」に入ってビールとスープとホットケーキを頼み、読書でもして過ごす体制に。幸いKindle端末持ってきてるので読みたい本はいつでもどこでも買えます。

それにしてもホットケーキは巨大でした。美味しかったんですが。けっこう頑張って頬張ったのですが3枚中1枚半でギブアップ。バターに胸焼けしたのかゲップが止まらなくなりそれを黒ビールお代わりで止めようとしたらさらにえらいことになってきて、早々にお店をでてトイレへ。まだ15時、フライトまでは3時間以上ありますがゲート前の待合室で過ごそうと手元のチケットを見ると「ゲートは未定」と書いてあります。空港内のディスプレイにはそんな先の表示はまだでないようです。というわけで適当なベンチにすわって読書してるうちにバッグ抱えて完璧に寝ておりました。

目を覚ますと16時、そろそろゲートも分かる頃だろうとディスプレイを見るとGATE欄には Bという表示が。他は全部数字なのにBってゲートがあるのかしらと探してみるけどBという文字は待合室B、しか見当たらないのです。その辺を歩いてる係員に尋ねると英語はダメわからん、インフォメーションに行ってねと言われるがままインフォメーションへ。しばらく並んでると手慣れた感じの兄ちゃんが「これはね、まだ決まってないんだわ、あと30分したらもう一度来て」と。30分後またやってくると「あー、遅延しとります、とりあえずゲートが決まるまではBで待っといてくれ」と。だからBって何なの?って聞けば「待合室のことだよ」と。あー、わかった。GATE Bって表示は「ゲートが未定だからとりあえず近くの待合室Bにて待たれよ」という分かる人だけに分かる暗号だったのだ!ディスプレイを見上げると確かにBって書いてあるけど同時にON TIMEとも誇らしげに書いてあったりする。要は人に訊けってことですね。

インフォメーションの男性はハンディキャッパーだったみたいで右手をめちゃくちゃ器用に操って分厚い資料に鉛筆で書き込み、流暢かつ丁寧な英語でてきぱき親切に迷える旅人を捌いておりました。いろんな人に訊いて回ったけどけっきょく彼がもっとも親切で有用な情報を素早く提供してくれていました。日本のインフォメーションといえばたいていスカーフを巻いたキレイで若い女性が立ってるけど、いやそれもいいんだけど、でも本当は空港のことなら任せとけ的に何ごとにも精通したプロに仕事してもらうのが良いんじゃないかと。

本日二度目のInterjet
さて予定よりさらに1時間遅れて本日二度目のInterjet機に搭乗。小ぶりな機体だけどシートには余裕があり、かつ飲み物の無料サービスも健在です。眠気に加速のついた僕はここでも眠りこけておりました。約1時間のフライトで目的地Aeropuerto Internacional de Oaxaca (OAX)にようやく到着、タラップを降りると思ったよりもひやっとする夜でした。


ソソコトラン空港に着陸
BJXよりもさらにこぢんまりとした空港にはちゃんとタクシーチケット売り場があり、親切そうなおばちゃんに80ペソ(500円弱)を払うと空港の外に小さなバンが停まっており、奥のシートに座ると全部で8人くらいを収容しそれぞれ行き先のホテルを告げると8kmほど先のオアハカ市内に向けて出発。外はもう真っ暗です。英語が堪能なスペイン語カップルがとにかく陽気でみんなに話しかけて場を盛り上げていきます。いやーもう遅延遅延でまいったわよ、あなた食事は?そうよねえお腹空いたわよ、明日どこいくの?みたいな感じで。いくつかホテルを回ってようやく僕のHotel Dainzuへ。

オアハカのホテル
カウンターにいたおばちゃんとお互いカタコトの英語で会話しながら、明日は現地ツアーを利用したいのだけど、と伝えるとパンフレットを見せてくれた。ツアーAとツアーBと2種類あるらしい。もらって良い感じのパンフではないのでスマホのカメラで記録し、あとで返事するねーと部屋へ。部屋は2階でなかなか広く、むかしアメリカで泊まったモーテルみたいな感じ。


ホテルの廊下
今回も2泊の予定です。まずは荷物を降ろし、スリッパに履き替えてWi-Fiに接続した後はさっきのツアーについて調べはじめました。遺跡を巡る一日ツアーなのですが、モンテ・アルバン遺跡を中心に巡るか、ミトラ遺跡を巡るか、という二択なわけです。悩みましたがどうせなら古い方がいいかって前者に決定。
階段を降りてカウンターに行くとさっきのおばちゃんがいて、これにしますと伝えると電話してくれてその場で250ペソ支払いました。約1500円。本当なら今日の午後からオアハカに入る予定だったけど飛行機の都合で夜になってしまったため、明日は効率よく観光しようと考えているのです。

オアハカでF1中継
シャワーを浴びて天井の大きなファンをぐるぐる回してるとなんだかインドにいるみたい。でもテレビをつけるとCATVに接続されなんとF1開幕戦やってるじゃないですか(オーストラリアGP予選)。以前は欠かさず見てましたがここ数年日本での無料中継がなくなったので見るのは本当に久しぶり。マクラーレンがオレンジに戻っててびっくり。

今日はほとんど歩かずに座ってばかりいた気がするのですが、それでも妙に疲れが溜まっていて気がつけばずいぶん早い時間に眠っておりました。で起きたのが00:45とかで(涙
明日は9時45分にロビーに来てねと言われているので別に焦る必要はないのです。ここでもまた本読んだりしてうだうだ過ごしました。





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