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【まとめ】2014年11月のイギリスひとり旅をふりかえる

トラファルガー広場の夕暮れ というわけで昨年末の 台湾旅行記 に引き続き、今年も旅行記ブログに熱中してしまった年末となりました。お忙しい時期に毎度の長文に付き合っていただいた方、本当に申しわけないです。 旅ブログを書くのは将来ボケてしまった自分にむけての 生きた証 みたいな心情なのですが、1ヶ月前の旅を振り返りながら写真をひっくり返したりいろいろ調べたりしながら追体験することもとても楽しい 復習の時間 になりました。 下記はそんな追体験を踏まえてのまとめのまとめです。 40代最後の冒険だった リヴァプールにて さしたる動機も信念もなくただ消えゆくマイルを惜しむだけの思いつき旅行でしたが、結果的にそれは来年2月で50歳になる僕にとって40代最後の冒険となりました。といっても奥地のジャングルや砂漠に行くわけでなく、世界有数の大都会に行ったのですから普通に考えたら冒険でもなんでもないわけですが、 今年3月に4年間を過ごした東京アジトを離れて 以来ずっと自宅でばかり過ごしていた僕にとってやはりちょっとした冒険だったのです。 ・円安という試練が加算された GBPとJPY というのも今回の特徴となりました。まったくタイミングの悪い話だなーと当初は嘆く一方でしたが、現地で数日を過ごすうち、少し考えが変わってきました。これは僕にとって 大事な機会 かもしれないと。 生まれて初めて日本の外に出た時(1987年)には既に円高ドル安だったので、 僕にとって海外旅行とはずっと「海外に行くとなぜか金持ちになってしまう」機会だった のです。あまり深く考えることもなく、海外って楽だよね、みたいなノリで。 ですが今回は円安の影響でまったくその逆のパターンとなりました。特に長く続いているデフレの影響で日本の物価は驚くほど安くなっています。特に宿泊代や食費に関してはそのクォリティを考えたら世界一安いのではないかと思います。それに対して今回の旅は ロンドンの物価高+円安 という真逆の環境に放り込まれることになりました。 2009年インド再訪の旅 現地の英国人はもとより他国からの観光者に比べても、恐らく財布の自由度がかなり少ない人間になってたことは確かです。 「海外に出たらお金持ち」から突然「海外ではしがない貧乏人」に立場が変わってし

2014年11月24日(月)〜25日(火)ヒースローひねもす→羽田→熊本空港→仕事

ヒースロー空港ターミナル2 2014年11月24日月曜日 。夜なかに何度か自分の咳で目を覚ましたけど朝8時くらいまでゆっくり眠ることができた。朝からまたバスタブにお湯を張って 朝風呂 である。フロントでチェックアウトしてたらちょうどホテル前に空港へのバスがやってきた。バス代5ポンドを前払いすると15分程度でヒースロー空港に到着。ターミナル2はさほどに広大ということもない。フライト予定時刻は19時なのでこれから まだ8時間以上 の時間があるのだ。当初の予定通りレンタカーを借りて・・・とも考えたけどやはり体調を考えると無理しない方がいいよな、と諦める。外はここ数日見なかったほどの良い天気なんだけど。 トランク用の荷物整理台withゴミ箱 良いアイディアだと思った。 チェックインカウンターの近くにいた女性係員にeチケットを見せ「何時からチェックインできますか」と尋ねたら「いやぁ、さすがに早すぎて・・・2〜3時間前まで無理ですねぇ」って失笑されてしまった。そりゃそうだわなあ。とりあえず居場所を確保しようと思ってたら妻から LINE無料電話 が掛かってきたので近くのソファに座ってしばらく世間話など。なぜか国内よりLINEの音声品質がクリアな気がする。 COSTAでブランチ しばらくそのままソファに座っていたけど、お腹も空いてきたので奥のカフェ「 COSTA 」に入り、薬膳的な感じの Hot Spiced Apple とインスタントの ポリッジ 、サンドイッチをオーダーし、テーブル席を確保。ポリッジがうむむな味だったのはインスタントのせいか。少し落ち着いたので文庫本を取りだして読み始める。今回持ち込んだのは文庫本は5冊くらいだけど実際に読み終わったのは1冊だけで、読みかけが3冊、手つかずが1冊だ。多くの眠れない夜を過ごしたので読む時間は十分にあったはずだが、ドミトリーという性格上部屋を明るくするわけにいかず、iPhoneでPodcast聴いたりKindleで電子書籍眺めたりする方が多かったのだ。旅先で紙をめくるのはやはり快感だ。 この旅行記の下書き ちょっと雰囲気を変えてみようとiPadとBluetooth キーボード(今回初めて使う)を取りだしてこの 旅行記の下書き作業 を始めた。iPhoneで撮影した写真はiCloudから、デジカ

2014年11月23日(日)雨のグリニッジ、パディントンのパブでF1最終戦、ヒースロー近くのホテルで最後の夜を過ごす

New Cross Innの外観 2014年11月23日日曜日 。朝からずっとひどい雨だ。それに昨夜雨のなかを歩き回ったのが良くなかったのか夜中になんども自分の咳で目を覚ましてしまった。木製の二段ベッドは僕が咳をしたり寝返りを打つたびにぐらんぐらん揺れるのである。明るくなって荷物をまとめていると上のベッドの兄ちゃんと目が合ったので「昨晩は咳ばっかりしてて悪かった、よく眠れなかったんじゃないかな」と声を掛けたら「いやいや全然。それよりも今日の雨は湿気が多いから喉にはきっと良いはずだ、良かったね」なんて返された。なんだかずっとイヤフォンしたままスマホばっかみてる変な男だと思っていたのに、 案外いいヤツ だったのでちょっと驚いた。 朝から重たい雨だった。 ここの朝食も徹底的なセルフサービス。同室だったカップルもトーストにバターを塗ったくってむしゃむしゃ食べていた。ドミトリーで同室になると誰とでも仲良くなってあれこれ世界中の旅話が聞けるって書いてる本もあったけど少なくとも今回のイギリスにおいてそんなことはなかった。みんな黙々と寝たり着替えたりシャワー浴びたりしてて、同室だから特にどうって感じでもない。もちろんおはよう、とかチワーとかは言いあうけど、そんなもんだ。僕くらいの年齢の人間や家族連れもたくさんいたし、男女のカップルで上下のベッドに寝泊まりしてるケースも多々あった。安い宿に泊まって思いっきり旅を楽しむってスタイルが定着しているんだろう。西洋の方がプライバシーを重視するとかって良く言われるけど、僕ら日本人の考えるプライバシーとはちょっと違う気がする。排他的でも密着的でもない、お互いに ちょうど良いと感じる人間同士の距離感を保つ技術 みたいなものがあるんじゃないかと思う。日本人がその技術を持たないわけがないんだけど、これまであまり上手く使ってこなかったんだなあ、なんて。 荷物室にバックパックを預けチェックアウトして外に出る。上空からはずっと重たい雨が降っている。今日は日本から持ってきた折りたたみ傘持参でここからバスに乗り、 グリニッジ天文台 に行く予定。経度0度線が通ってるところです。 天文台まで遠い遠い 近くの停留所から赤い2階建てバスに乗り、グリニッジ近くのバス停で降りる。ここから天文台までが歩くんだけどこれがまた遠かった。冷たい

2014年11月22日(土)ロンドンに戻り帝国戦争博物館。夜はレゲエナイトだった。

雨上がりのマンチェスターの朝 2014年11月22日土曜日 、マンチェスターの ドミトリー で 目を覚ますと窓のすきまから少し暖かい空気が流れ込んできた。同室の酔っ払いどもはiPhoneやらスナック菓子やらを盛大にベッドの外に落下させたまま眠り続けている。お腹が空いた僕は食堂へ向かう。ここは徹底的にセルフサービスらしい。トーストを焼き、オートミールにミルクを注ぎコーヒーで流し込んだ後はみずから皿まで洗う。悪くはない。 露天商が準備を始めた チェックアウトする前にiPhoneの充電をしなければ。ベッドルームにはコンセントがなかったのでフロント横のプラグを借りることに。続いてモバイルバッテリーが満タンになるまでソファでぼーっと読書したり満タンになったiPhoneを弄ったりしていたら隣に腰掛けたアジア人が「それiPhone6Plus?」って聞いてきたので「いやただの6だよ」と答えると彼は自分のiPhoneを取りだして「僕のなんてまだ4だよ、遅いよ」とひとしきり嘆く。きけば彼は韓国人でここ半年ばかり旅を続けているという。「来月は日本に行く予定なんだ、東京に友だちがいてね」という。彼の生まれた場所をiPhone4の小さな画面で教えてもらった。ソウル近郊の知らない名前の町だった。「東京は原発事故の影響が残ってるって聞いたけど大丈夫だろうか」と真顔で訊くので大丈夫だよ、心配しないでと答えた。空間線量だったら少なくともソウルより低いらしいし、と付け加えようと思ったけどやめた。僕らの英語力だとうまく伝わらないかもしれない。 日本にはない 義歯修理屋さん チェックアウトして外に出るとちょっとした陽気だった。雨も止んでいる。しばらく歩くと露店で1ポンドの自家製スープが売られていたので迷わず頼んだ。じっくりと煮込んだ野菜スープは風邪っぴきの身体を芯から温めてくれた。雨上がりの朝に露天商たちが仕事の準備をしている光景はとても美しいものだった。今日は週末だからみんな書き入れ時だ。天気も晴れてよかったと思う。本当は今日来るべきだったのかもしれない。僕は雨で寒いマンチェスターってイメージを持ち帰ることになってしまった。しばらく歩くと Denture Repair なんて看板のお店をみつけた。入れ歯を修理する歯科技工士の店らしい。日本の法体系で存在しえない店だ。でも