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2016年の1年間に読んだ92冊の記録

メディアマーカーのHTML出力機能で作りました。読了した逆順(新しい順)にずらっと並べてるだけです。あんまり誤字とかチェックしてないです。 ◇  Bluesmantakaのバインダー 期間 : 2016年 読了数 : 92 冊 ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で (中公新書) 矢口祐人 / 中央公論新社 (2002-06-25) 読了日:2016年12月30日 安倍首相によるパールハーバー訪問を題材としたセッション22に著者が電話出演していたのを機にダウンロード、深夜に読んだ。真珠湾攻撃といえば南国の楽園に日本軍が奇襲攻撃、というイメージを持っていたがそれが正確でなかったことを知る。アメリカ系白人によるクーデターによって米国に併合され太平洋上の最も重要な軍事基地として整備されていく歴史や、さとうきび栽培のために日本はもとより世界中から労働者が集められていたという歴史にあまりにも無頓着だった。戦後、大衆向けの一大観光地として島を挙げてのマーケティングが進められたことや、その陰でさまざまなルーツを持つ島民たちの葛藤が続いていたことなども僕にとっては新鮮な知識だった。考えれば考えるほど日本における沖縄と相似形なことも。たった1冊の新書とラジオ番組で僕のハワイ観がより重層的なものとなった。 シベリア出兵 - 近代日本の忘れられた七年戦争 (中公新書) 麻田 雅文 / 中央公論新社 (2016-09-16) 読了日:2016年12月25日 折しもプーチン大統領が来日して北方領土問題についても話し合われている時期にシベリア出兵について学ぶことになった。1918年から1925年まで7年間にわたって宣戦布告もなしに大量の日本兵が送り込まれたこの戦争についてはほとんど知らないことばかりだった。昨年の今ごろ読み耽った石光真清の自伝とシンクロする部分も多かった。多くの日本人にとっては「ソ連は一方的に不戦条約を破棄して満洲に侵攻し多くの日本人を長年にわたって抑留した」という認識が常識だけど、わずか20年前にロシア革命に乗じて大量の日本軍がシベリアに展開していたことや双方で多くの人命が理不尽に奪われたことも合わせて知っておくべきだと感じた。いわゆる北方領土問題もそうした一連の歴史が表す一角にすぎないことも。