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2013/12/15台湾旅行記(5)-九份から台北、空港近くのホテル


窓の外はずっと雨
目を覚ますと7時半だった。ずっと豪雨の音が聴こえている。当初泊まるはずだった民宿は少し高台で景色が自慢の部屋だったのだけど、こんな天気ならこの一階で小さな窓しかない部屋でも変わんないもんね、と納得してまた布団に潜る。暖かくしてしっかり寝たから体調は戻ったようだ。

朝食が届いた
朝食の時間は、と訊かれ8時と返事してたのでその時間にフロントに行くとおばちゃんが外を指差して「マダ、ゴメン」としきりに謝っていた。まあいいや、と部屋に戻りテレビ見てたらしばらくして部屋がノックされ「ゴハン」。ドアを開けると暖かな豆乳とビニールにくるまれたサンドイッチを持っておばちゃんが立っていた。なるほどそうかここの朝食はどこかから運ばれてくるんだな、それが雨で遅れてたわけだ、と納得。テレビ見ながら部屋で食べたあと妻はまた二度寝を決め込む。僕はこの日記をiPhoneで書いている。外はまだまだずっと雨だ。


悠然居をチェックアウト
雨上がるかなあと外を見ながら11時までゆっくりした後チェックアウトする。玄関には赤ちゃんを抱いた若い夫婦がいた。大家族で滞在してるのかな。宿のおばちゃんからバス停留所の地図を貰って外に出ると相も変わらずすごい雨風である。せっかく乾かしたズボンをまたずぶ濡れにしながら目的のバス停まで疾走する。強風で何度も傘が逆さになる。今年7月に石垣島で体験した台風直撃の日々を思い出した。


雨の中爆走するバス
ちょうどいいタイミングで瑞芳駅行きのバスが来たので飛び乗る。最前列に座ってラリーカー並の運転を楽しんでいるとあっという間に瑞芳駅、ちょっと小降りになっていたのを幸いと駅まで走り台北駅までの乗車券を購入。日本語が通じる駅員さん。昨日と違って少し高い急行列車「自強號」に乗ることにしたのでわずか3駅しか止まらない。しっかり座れたので窓の外を眺めていたら何やらものすごい煙、乗客たちも火事だ火事だと大騒ぎ。


火事を見つけて興奮する乗客
お昼過ぎに台北駅に到着。今日は夜に空港近くのホテルに泊まる予定なので、それまでにこのキャリーバッグをコインロッカーに預けようと考えあちこち探す。インフォメーションで聞いたコインロッカーコーナーまで歩くが、ずらりと並んだロッカー全てが利用中で埋まっているのだった。これは計算外だった。仕方ないので夜までバッグをごろごろ持ち歩くことに。

餃子を堪能
MRTに乗ってこないだ行った東門へ。小降りにはなったがまだ雨の中歩いて東門餃子館へ。二階に通されると若い日本人男子二名と同じ丸テーブルだった。テーブルの作りがやわでぐらぐらする。何はなくともビールだビール。餃子は焼き、蒸し、水の三種類を10個ずつ合計30個オーダーする。最初の蒸し餃子が出て来る前に台湾麦酒を一本開けてしまった。最後の水餃子がなかなか来ないので催促すると、女性従業員とそのマネージャーが来て、すまんすまんもう少し待ってと日本語で謝る。彼女らはタブレット端末を腰に装着してそれでオーダーを取っているのだがその割にはあちこちでミスを乱発しているようで、まあそれもご愛敬。結果的にビール3本空けたけど、なぜか計算より少し安かった。僕らの餃子大会は大成功。

お次は妻念願のマンゴーカキ氷の店である。地図を頼りにお店の場所に行ってみるが、ない。どうやら移転したらしい。探すのも面倒なのでもうカキ氷は諦め、妻は近くのお茶屋さんでゆっくりしたいという。ネットもしたいというので僕のモバイルルーターを渡す。僕はどこかでマッサージでも受けようかなと、今回初の単独行動モードへ。

街に鎮座するガジュマル
歩き始めて突然トイレに行きたくなってしまった。餃子屋でビールを飲み過ぎたようだ。コンビニを数軒回るも、トイレ未装備。公園にいくとなぜか女性用しかなかったり。あーヤバい、もう我慢できない、ここで軽犯罪違反で逮捕され強制送還されてもいいや、と覚悟を決めたところにMRTの駅が現れ、生まれたての子鹿のような足取りで階段を降りるとそこに念願のトイレがあった。あまりの幸福感、達成感にもうマッサージなんてどうでも良くなった。てかそもそもこの街にはマッサージ店ほとんどないみたい。オシャレな若者の街なのだ。

マンゴーカキ氷

妻のいる喫茶店に近づくとルーターの電波を捕まえたので店外からLINEでそろそろ出よか、と連絡。ネットで先ほどのマンゴーカキ氷移転先を突き止めたというので再チャレンジすることに。ちょっ想像したよりも狭い芒果皇帝だったが客が次々吸い込まれて行く。相席の老夫婦にニホンジン?と聞かれた。次に隣に来たのは韓国語を話す若いカップルだった。甘いものは平和だ。

バス停でひたすら待つ
すっかり弛緩しきった僕らは桃園国際空港隣のホテルへ移動することに。明日早朝の便で帰国するので夜のうちに空港へ移動しておこうという算段である。例によってGoogleマップに従い、MRTを乗り継ぎ科学技術院前から空港へ向かう路線バスに乗り換えることにした。バス停までは順調に来たのだが、いつまで待ってもいっこうにバスは来ない。だんだん日が暮れてきた。雨も降ったり止んだりだ。けっきょく40分ほど待ったのだがバスは姿を見せないのでやってきた空港行きの特急バスに乗ることにした。ここでもプランB。

空港バス運転席

特急バスだからちょっと高かったしEZカードも使えなかったけど、最前席に座って景色を眺めながら休めたのでよかった。路線バスだったら立って移動だったかもしれないし。国際空港行きのバスはこれまでとどこか違う西洋の匂いがした。程なく第二ターミナルに到着、降りてしばらくするとノボテル台北桃園国際空港のデスクがあった。無人だが無料送迎バスの場所と時刻表が書いてあり、見れば出発まであと5分なので走る。良いタイミングでバスに乗れ、5分でホテルに到着。

なんてオシャレな部屋
これまでの台湾旅行とは全く風情の異なる西洋風はさすがフランス資本だ。ウィスパーボイス英語な兄ちゃんが応対してくれてチェックイン、僕らの部屋はビビッドな色使いながオシャレであった。楽天で1万円の部屋なんだけど。すげえすげえと大騒ぎしつつしばしくつろぎiPhoneを充電した後、ホテル内探検に出かける。スポーツジムやMacカフェなど立派な施設がたくさんだ。でも僕らは1FのQ-BARに掲げてあった「Happy Time」の文字に釣り上げられてさっそく飲み始める。オーダーを取りにくる女性従業員がいずれも若くて可愛らしく、ぽーっとしてたらここには料理もあることがわかり、そのままサラダやフレンチポテトで夕食となった。

バーですっかり良い気持ち
早い時間だからだろう客は僕らだけだ。お酒は南国イメージでラム酒をオーダー。すっかり気分良くなって長居しながら旅の総括ミーティングを決め込む。チェックすると6,000円近い出費、これまででは考えられない金額であった。でも旅の醍醐味は日ごろの生活とは大いに異なる多様な階層を短期間で体験することなのだ、これでいいのだ、と強弁して納得。

免税店で酒を探す
まだまだ飲み足りないという妻はホテルの免税店に目をつけた。ここで格安高級酒を買えば安く部屋で飲めるのではないか、と果敢に店員に突撃していったが、「商品は空港でのお渡しになります」とか言われて肩を落として戻ってきた。仕方がないから部屋の冷蔵庫をカラにしよう。

部屋に戻りシャワー浴びる。天井から勢いよく出るシャワールームはバスタブなし仕様だが疲れが取れた。デジカメからiPadに写真を取り込んでスライドショーしてたらすぐに眠ってしまった。夜半過ぎに妙な夢を見て目を覚ますと、妻は冷蔵庫のビールやワインを飲み干してしまってもまだ眠れないようだった。彼女が寝てから今度は僕の目が覚めてしまい、3時くらいまで起きていたがようやく眠る。明日はもう福岡へ飛ぶだけだからお気楽だ。わずか5泊の台湾旅行だけど、とっても満足しているしね。

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