MacBook Air用に使っていた外付けハードディスクが突然クラッシュした。
ファイルの復旧と今後のデジタルデータ運営方法の見直しをしたのでちょっと書いておきます。
(2015/08/12 後日談を追記しました)
(2015/08/12 後日談を追記しました)
【はじめに】
2013年1月に買ったI-O DATA3.0TB HDC-AE3.0K |
ところが当時使っていたMacBookAirの内蔵SSDは256GBだったため、日々のデジカメ写真やどんどん増える音楽ファイルであっという間に満杯になってしまった。そこでしばらくして直近1年間以前のiPhotoライブラリファイルとiTunesの全ライブラリをこの外付けハードディスクに移すことにした。USB接続してないと過去の写真を扱えなくなったり、音楽が聴けなくなったりもしたけど、まあなきゃないでよい機能でもあるしMacBookAirの空き容量が増えたことで単純に喜んでいた。
そして今回そのドライブが突然ぶっ壊れた。
壊れたと言っても完全にアクセスできなくなったわけではなく、しばらく接続しておくとポコッとマウントされ、ものすごーく遅い速度でファイルが見えたりする。だけど他のドライブにそれをコピーしようと試みるとこれまたえらく待たされたあげく、1割くらいは成功するけど後は何度やってもダメ、という感じだ。感覚的には日に日にその具合が悪くなっていく。写真や音楽などのデータは1ファイルに10分以上かけてどうにか救出できたりできなかったりするけど、フォルダごとまとめて救出しようとするとたいてい全部失敗する、そんな感じだ。
これが3日前の状態であって、ここ何日かでどうにか体制を整え、今後のデータ管理の方針を立ち直らせることができたので忘れないためにも書いておこうと思う。ここに至るまで多数の見知らぬ方のブログを参考にさせていただいたので、もしかしたら似たような状況の方のお役に立つこともあるかもしれないし。
【いままでのバックアップ体制】
- MacBook Air(SSD512GB内蔵、)
- 外付ハードディスク(据置型3.0TB、USB接続でTimeMachineバックアップ)
- Time Capsule(2012年モデル、HDD1TB内蔵、Wi-Fiルータとして利用、バックアップ領域は妻のMacBook用としてのみ利用)
- Dropbox(1TB有料契約、仕事用全ファイルを対象としWindowsPCおよび妻のPC関係との同期に利用、モバイル端末からの仕事にも重宝。ただし写真や音楽は同期していなかった)
- GoogleDrive(100GBの月間$1.99有料契約、共同作業のための文書やスプレッドシート、ODML文書のバックアップ)
- iCloud(各種設定、iOSバックアップ、フォトストリーム)
- iTunesMatch(2015年5月1日に解約したばかり)
【今回起きたこととその敗因】
- MacBook Airの内蔵SSDをTime Machine機能でバックアップしていた外付HDDがクラッシュ、遅延しながらもアクセスは可能だがファイルの移動ができない状態に
- Time Machineバックアップデータとともに過去のiPhoto写真全データとiTunesの音源全てにアクセス不可となった
- バックアップ専用ドライブに写真と音楽を移動しが、そのバックアップのことを考えていなかったことが最大の敗因(バックアップドライブに生きてるデータ入れちゃダメ!)
- 仕事関係のデータには影響なかった
【データ回復のためにやったこと】
<ハードディスク新調とデータコピー>
I-O DATA 4.0TB HDC-LA4.0をAmazonで買った。当日届いた。 |
- 新しい外付HDDを急いで購入した。Amazonで同じIOデータ4TBの据置型、朝注文したら夕方届いたのはよいが1万8千円の痛い出費。
- 新旧2台のHDDをMacBook Airに接続してデータ移行開始、最初はうまく行くかなと思っていたけど極端に読み込み速度が低下してほとんどのファイルでコピーに失敗。
- 気長にやればそのうちなんとかなるかもと妻のMacBook Airを借りて2台のHDDデータ移行作業を延々と試みるもほぼ失敗に終わる。
<音源ファイル>
新旧2台のHDDを並べてコピー |
- 音楽データに関してはiTunesで購入した曲や手元にあるCDから取り込んだ音源は再度作業すればよいだろうと、iPhoneのボイスメモ(バンドの練習スタジオ録音とか)や自作曲の救出を優先することにした。データ量が小さいため時間はかかったがある程度成功した。
- 作曲時や音源編集に使ったGarageBandの元ファイルなどは再編集することもないだろうから消えたところで影響はなかろうと断捨離決定。
- 2014年5月のサービススタート時から飛びついたAppleの音楽クラウドサービス「iTunesMatch」だが、バンドのデモ音源などをiPhoneに入れることができないなど今ひとつ完璧でないところが気に入らず2年目の更新をしなかった。つい先日(5/1)の話だ。もしその時に契約更新していたらほぼ全ての音源がクラウド上に残っていたわけで、今回みたいに手元の音源がクラッシュしたところでほとんど痛手が無かったのだろうと(その時点では)悔やまれた。「Appleは契約解除後24時間でデータを捨てる」って書いてあったし。
- しかし今後のことを考えればやはりMatchは続けるべきだろうな、と改めて契約することに。手元のiTunesライブラリには今までの全曲目が残っているけど、音楽ファイルの実体がほぼ失われている。さてこの状態でクラウドとMatchさせるとどうなるんでしょう?などと疑問に思いながらも1年前と同じ手順でMatch開始。数時間かけてiTunesライブラリが解析され、次にAppleサーバーとおの交信が始まった。一晩あけてみると、あっさりと作業は終了していた(去年は5月の連休中ずっと動いていたもんだ)。
- 恐る恐るiTunesを眺めてみると・・・なんとほとんどの曲が復活しているではないか(各曲の右側に雲マークが付いている)。iTunesで購入した曲だったら当たり前だろうけど、自作曲にまで雲マークがついている。ネット接続状態であればクラウド上の音源を再生することのできる状態となっている。1年前にアップされた曲は解約後数週間を経てもまだAppleのサーバーから消されてなかったのだ。いやー太っ腹なのか個人情報に無頓着なのか極度に戦略的なのかわかんないけどこれには大いにたすけられた。
<写真>
これまでに撮影したほぼ全てのデジカメ写真(1996年〜2015年)に関しては先日までにGoogleのPicasaウェブアルバムにオンラインバックアップしていたのですべての記録を失ったわけでもない。ただし無料でアップできるサイズに圧縮しているため、フルサイズのデータが失われたに過ぎない。横1600ピクセル(平均500KB程度)でアップしているが、考えてみたら10年ほど前までのデジカメ画像はフルサイズでもそんなもんだった。
- 2011年11月まで使っていたMacBook Proを引っ張り出して起動したらiPhotoデータ健在を確認、当時までの写真データ(オリジナルサイズ)は確保できた。
- 動画に関してもデジカメやスマホで撮影したものはすべてPicasaにバックアップしていたのでこれもさほど痛くない(15分以上の撮影動画などはほとんどYouTubeにアップ済だったためこれもOK)。
- 動画編集時の元ファイルに関しても今後再編集することもないだろうから断捨離。
【今回失ったデータのまとめ】
- 2011年11月から2014年8月くらいまでに撮影したフルサイズ写真データ
- すべてPicasawebアルバムにバックアップしていたが1/10程度のサイズに圧縮した画像(ぱっと見には差がわからないけど)
- iTunesMatchに不的確と判断された音源(なぜかいくつか曲がはじかれた)
- ボイスメモもMatchではじかれたようで消えてしまった
以上、ダメージは最小限に抑えられた。
〜今回のクラッシュ体験を活かすため今後のデータ管理方針を下記にあらためることにした。
【今後のデータ管理方針】
- 写真も音楽もクラウド保存を徹底する
- 最初からネット上に保存することを第一優先とする。母艦のストレージをオフィス内のバックアップドライブに複製したり、そのドライブを数年に一度更新していくよりも断然気楽だし安心できる。
- 仕事データも徹底してクラウド管理を続ける
- 現在のDropbox、GoogleDrive、Evernoteプレミアム、iCloudをさらに徹底して使いこなすことでいつなんどき手元ファイルが失せようと普通に仕事が継続される環境をより追求する。
- マルチプラットフォーム化を進める
- 特定のハードウェア・ソフトウェアに依存しなければ自分のデータを利用できない状況を徐々に緩めていき、ネットワークとブラウザさえ起動できればどんなマシンからも閲覧・操作できる環境を目指す。具体的にはアップル、マイクロソフト、グーグル、各種モバイルから場所と時間、機種を選ばずデータにアクセスできる環境を完成させる。
【今回を機に変更したバックアップ体制】
- iPhoto(あるいは新しいPhotos)での写真管理をやめ、Picasa3とPicasa Web Albumを使い、ディスク上は画像ファイルをフォルダ管理する方法に移行する
- iPhoto系の問題点
- iPhoto系はどうしても全体のファイルサイズが巨大になる
- Apple以外のマシンからの取り扱いができない
- 新しいPhotosにいまいち馴染めない
- Googleのオンラインバックアップへの同期が困難
- iCloudデータへの写真フルバックアップは高価
- Picasa3+Picasa Webアルバムのメリット
- 自動的にオンラインアルバムに同期バックアップ可能
- iPhotoみたいなパッケージファイルが作成されず、多数のJPEGファイルのままなのでバックアップが楽&損害時の被害が少なめ
- Picasa Webアルバムへの同期はフルサイズ写真とする
- これまでの圧縮サイズのメリット・デメリット
- 2048ピクセル以下、15分以下の動画はGoogleのディスク容量にカウントされないためこの先もずっと無料でバックアップできる
- しかし反面、フルサイズの写真は別途どこかに保存・バックアップの必要が残る
- フルサイズ同期のメリット・デメリット
- そのうち有料契約が必須となるが大した金額ではない。現在100GBプランで毎月$1.99を払っているが、これが1年後くらいには1TBプランの毎月$9.99が必要になると思われる。
- 手元のJPEGファイルに関してはMacBookAirのSSDを圧迫し始めたら過去の写真を外付けHDDなどに移動していくことになるが、そのバックアップまで考慮する必要はなくなるはず(同じものがネット上にあるので)
- iTunesの音源は外付けHDDからMacBook Airの内蔵SSDに戻す
- Time Machineの自動バックアップ対象にできる。
- iTunesMatchのお陰で多くの曲は手元にファイルがなくても聴けるようになった(ネットがある限り&毎年3,980円払えば)
今回を機にバックアップ体制を変更した |
【今後の課題】
- 全般的な話
- アカウントとパスワード管理の徹底
- クラウドにアップするファイルの遵法性に気をつける
- クラウドサービスの動向に関心を向け続ける(より有利な新サービスの登場や旧サービスの撤退など)
- セキュリティ強化(出先のWi-Fiサービス利用時にはVPNを経由させるなど)
- 継続的な経費の把握(各種クラウドサービス費用、ネットワーク費用、モバイル関係、各種デバイスの購入・保守費用など)
- 基本運用方針の徹底と明文化(そのためにこれを書いているようなもんです)
- Picasaについて特に
- Picasaサービスの終了とGoogle+への本格移行時に現体制が維持できるか問題
- Google+そのものがなくなってしまう問題(Googleはそういうことよくやるんで
- 将来的には特定の写真管理ローカルアプリを利用することなく各デバイスから直接webにアップされた写真をオンラインで管理できるサービスが定着するだろうからその時にはそこに全面的に乗り換える。
【おわりに】
以上、誰も読まないかもしれないけど自分のために書いてみました。
うまくまとまらなくて申し訳ない(将来の僕へ)。
さっそく飛びついてMacBook、iPhone、iPadといろんなデバイスから試してみたけど、もう今まで悩んでたのがなんだったのだって感じでシンプルに解決してしまった。
その後、Eye-Fiカードも壊れたので、最新のEye-Fi Mobiを購入、最終的にはMacBookを一切使わないクラウド依存型の運用に落ち着いてます。
というわけで2015年8月現在の僕の写真管理は下記です。
1)iPhoneで撮影した写真はGooglePhotoアプリからすべてGoogleにバックアップ
もともとGoogleは100GB契約の有料ユーザーなので、ファイルサイズは元サイズでバックアップする設定に。
ただしパケットが心配なのでWi-Fi環境でのみアップロードに設定
2)コンデジやデジイチで撮影した写真はEye-FiでiPhoneかiPadに伝送、そこからGooglePhotoにアップロード
いままでSDカード経由のためMacBookが手元にないとバックアップできなかったけど、新しいEye-Fiはその点とても気楽にモバイルデバイスに飛ばせるので撮影したらすぐにiPhoneなどに飛ばす。そのあとWi-Fi環境に移動したらGooglePhotoに全部バックアップ。
3)GooglePhoto上で写真の加工、アルバムづくり、コメント、共有
ここが一番楽になったところで、GooglePhotoのアプリはこの辺がとても簡単なのだ。いままでiPhotoでシカできなかったことかそれ以上のことが実に簡単にできる。だから写真を溜め込まずにちょっとした移動時間で整理できるからとても楽だし安全になった。TwitterやFacebook、メールなどで共有するのもすごく簡単なので病みつきになる。いままでの苦労がウソみたいだ。
ということで、Googleのおかげでぐぐっとシンプルな運用になりました。
以上、後日談でした。
【後日談 2015/08/12】
この記事を書いた直後にGoogleから神サービス「GooglePhoto」が颯爽と登場。さっそく飛びついてMacBook、iPhone、iPadといろんなデバイスから試してみたけど、もう今まで悩んでたのがなんだったのだって感じでシンプルに解決してしまった。
その後、Eye-Fiカードも壊れたので、最新のEye-Fi Mobiを購入、最終的にはMacBookを一切使わないクラウド依存型の運用に落ち着いてます。
というわけで2015年8月現在の僕の写真管理は下記です。
1)iPhoneで撮影した写真はGooglePhotoアプリからすべてGoogleにバックアップ
もともとGoogleは100GB契約の有料ユーザーなので、ファイルサイズは元サイズでバックアップする設定に。
ただしパケットが心配なのでWi-Fi環境でのみアップロードに設定
2)コンデジやデジイチで撮影した写真はEye-FiでiPhoneかiPadに伝送、そこからGooglePhotoにアップロード
いままでSDカード経由のためMacBookが手元にないとバックアップできなかったけど、新しいEye-Fiはその点とても気楽にモバイルデバイスに飛ばせるので撮影したらすぐにiPhoneなどに飛ばす。そのあとWi-Fi環境に移動したらGooglePhotoに全部バックアップ。
3)GooglePhoto上で写真の加工、アルバムづくり、コメント、共有
ここが一番楽になったところで、GooglePhotoのアプリはこの辺がとても簡単なのだ。いままでiPhotoでシカできなかったことかそれ以上のことが実に簡単にできる。だから写真を溜め込まずにちょっとした移動時間で整理できるからとても楽だし安全になった。TwitterやFacebook、メールなどで共有するのもすごく簡単なので病みつきになる。いままでの苦労がウソみたいだ。
ということで、Googleのおかげでぐぐっとシンプルな運用になりました。
以上、後日談でした。
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