2024-01-15台湾南部旅行記〜1日目 熊本→福岡空港→高雄

はじめに

やっかいなコロナ騒ぎが収まった。そのあいだ海外旅行も自粛の嵐で溜まっていたマイレージがどんどん消え始めた。もうそろそろ出かけないとマイルは消えるわ年は取るわおまけに急激な円安進行中でもうこのまま熊本で萎縮したまま人生を終えてしまう気がしてしまった。だったらとりあえず近場から海外遠征再開だね、と妻と盛り上がり慌ただしくチケットを確保した2023年冬であった。

10年ぶりの台湾へ

さてどこへ行くか、と地図帳と酒瓶片手に夜な夜な打ち合わせするわけだが、まずはリハビリ的に近場だね、あまりハードル上げるとやっぱり海外はしんどいってことになってもいけない。折しも熊本はTSMCの工場進出で台湾の話題に事欠かないうえ、最近は東京発のテレビ番組でもやたらと台湾の話題が多い。バラエティはもちろん4年に一度の総統選挙、大陸との緊張などほぼ毎日のように台湾という文字を目にするのだ。というわけで自然と目的地は台湾に決まった。僕らは2013年12月に台北を中心とした台湾旅行した経験があるので、じゃあ今度は台湾でも南部に行こうかってことになった。僕が最近やたらと忙しいこともあり、今回も具体的なプランはすべて妻任せにした。

2013年の台湾旅行記

今回のプランは高雄、台中、台南の街歩きと夜市めぐり

コンセプト

旅の目的は「街歩きと夜市」に決定した(妻が)。観光地を巡るわけでもグルメでもお土産でもなくただひたすら歩きながら街の定食屋さんや屋台で食いつなぐというより地べたに近いいつものスタイルだ。

スケジュール

まず初日(1月15日月曜日)は熊本から福岡空港までバス移動。熊本空港からも台湾への便が飛んでるけど今回はマイル消化旅行なので福岡便を選択した。福岡→高雄空港へエヴァー航空(ANA提携)で飛び、その日は高雄市の宿に泊まる。右の地図で言うと一番下にある赤丸です。

二日目は高雄→台中へと鉄道移動し、台中に泊まる予定。右地図で一番北にある赤丸。

三日目は台中からまた南下し、台南市へと鉄道移動し、駅近く宿に四泊する。

七日目となる日曜日に高雄空港に戻ってそこから福岡空港→熊本と帰宅することにした。

スタイル

荷物は最小限とし、機内預けはしない。でも僕はリモートワークで仕事しながらの旅になるのでMacBookAirとスマホは持ち歩く。携帯については現地でプリペイドSIMを購入して仕事に穴を開けないようにする(幸い時差は1時間しかない)。極端に節約する気はないが、二人で1日1万円程度(移動宿泊食費込み)とする。移動はできるだけ公共交通機関を利用する。細かいスケジュールは立てずにその場の出会いとプランBを楽しむことを念頭に置く。まあいつもの感じです。

2024年1月15日(月)熊本→福岡空港→高雄

というわけで本題の旅行記に入ります。1月15日の月曜日、朝から猛然と仕事してお昼過ぎにようやく旅行の準備に取りかかる。1週間の旅程なので途中洗濯すること前提に4日分くらいのパンツとTシャツを風呂敷で丸めてバックパックに突っ込む。MacBookAirと電源コード類をぶっ込む。以上。国内出張と大して変わらない。

20時フライトなので自宅を出たのは14時、市バスを乗り継いで高速バス停へ。やってきた各停ひのくに号に乗り込み、2時間後には福岡空港だ。

前日日曜日の夜に僕のバンド、サイドエフェクトの新作アルバムのコーラス録音をしたのでその音源を編集したりしながらの移動となった。安いヘッドフォンも持ってきたので見た目は完全に変なオジサン(中身もか)として15曲ほど録った曲の編集作業に取りかかってたらあっという間に福岡空港国際線に到着した。渋滞で少し遅れたようだ。

福岡空港国際線って何年ぶりだろう。Googleカレンダーを検索したら2011年1月に妻と香港旅行に出かけて以来だった。あのときは大雪のため高速バスが動かず、急きょ新幹線で福岡に出たのだが、武漢も大雪とのことで福岡→香港に飛ぶ機体が飛んでこなくて空港で7時間ほど過ごしたのだった。おまけに上海空港で乗り換えとなり、なかなかのPlan Bだったけど、今にしてみたら良い思い出だった。

今回は何もかもスムーズで福岡空港でも最も遠いゲートだったけどビール飲んだりしながらフライト時間を待つだけ。乗り込んで離陸しても僕は相変わらず音源編集したり機内食を楽しんだり。格安便だからか各シートにディスプレイもなく映画上映もない。もちろん機内Wi-Fiもない。といっても3時間のフライトだから退屈することもない。近場ってほんとに楽だ。

うとうとして目を覚ますともう台湾上空だった。高雄市の夜景が窓の下に拡がっている。当たり前だけど大都会だ。Wikipediaによると台湾第二の都市で人口280万人と言うから大阪市並だ。もちろん人生初です。楽しみだ。入国審査は指紋と顔写真を登録するだけで審査官との会話もスタンプもなくあっさりしたもの。まずは新台湾ドルに両替し、10年前に買ったEASYカード（悠遊カード）(Suicaみたいな)にチャージ、地下鉄MRTに乗って高雄駅まで移動した。

20分ほど乗車して高雄駅を降りるともう23時だ。予約していたホテルの反対側出口にでてしまったため20分ほど歩いてチェックインした。夜中だけどすこぶる治安の良さを感じる。南の島だからさぞ暑いかと身構えたけど熊本でいうと4月の夜くらいな空気感だ。でもなんだか気持ち良い。妻が予約したホテルにチェックインして部屋に入るととてもきれいでびっくりした。これで1室1泊で3000円台だそうだ。窓がないからかも。

コンタクトを全部忘れてきた！と妻が嘆くので駅近くのセブンイレブンへ。使い捨てコンタクトが山のように積んであり事なきを得た。日本より少し高いといってた。カラコン買おうかなとか言ってるけど景色が違って見えたら持ったないからやめとけば、と進言。ついでに寝酒も買って帰る。機内食のおかげでお腹はすいてない。

コンビニから歩いて帰るとなにやら不思議な看板が。さすが大都会。それにしても治安は良さそうだ。日本より安心な気もする。町はちょっと下水の匂いがして、それも含めて80年代の大阪みたいだ。そういえば高雄の爆発事故からもう10年だ。あのニュースにはびっくりしたもんだ。

高雄というネーミングは京都市の高雄からの当て字らしい。11月にバンドで京都遠征した際に高雄高山寺にプチ観光したのだけど、2ヶ月後に高雄市にいるとは不思議な感じ。

今日の移動経路。GoogleMapsのタイムライン機能、使えすぎである。